フロリネフ

副腎皮質ホルモンとステロイド

フロリネフの一般名はフルドロコルチゾン酢酸エステルです。

 

これは、副腎皮質ホルモンやステロイドと呼ばれる薬剤です。

 

ステロイドと聞くと副作用が怖い薬剤だと思っている人や、最近できた良く効くけど副作用がややこしい薬だと思っている人が少なくないようです。

 

しかし、これらはすべて誤解です。

 

フロリネフやプレドニンなどのステロイドと呼ばれる薬剤は、炎症を鎮め、痛みを鎮める効果に優れています。

 

NSAIDsと呼ばれる非ステロイド性鎮痛薬で痛みや炎症が十分にコントロールできない場合に、メリットとデメリットを天秤にかけて、メリットの方が上回ると判断された場合に、医師の管理下で慎重に副作用をチェックしながら用いられています。

 

その歴史は古く、約60年前から使われています。

 

1948年9月にHench医師らが関節リウマチの少女にコルチゾンを初めて使ってみたところ、歩くこともできず寝たきりだった少女がダンスを踊りました。

 

その劇的な効果は、たちまちにしてニュースとなりましたが、翌年ごろから重篤な副作用があることも判り出しました。

 

余りにもセンセーショナルに取り上げられたため、重篤な副作用のことだけが独り歩きし、「怖い薬」の代名詞を貰いました。

 

しかしその後、使い方が工夫され、わが国では1951年に関節リウマチの患者さんに初めて使っています。

 

それ以来全身性エリテマトーデスなどの膠原病でも使われるようになり、現在は約200以上の疾患でフロリネフをはじめとするステロイド薬が使用されています。

 

この60年の間に、使い方も非常に上手になっています。

 

現在医師の間では副作用は既知されていて、対処法も知っています。

 

また、プレドニゾロン換算で1日5mgまでの服用であれば副作用に悩まされることもほぼないということも判ってきました。

ステロイドの減量時の注意と副作用

そして一番怖いのは、副作用ではなく勝手に薬を飲むのを止めてしまったり、薬の量を減らしたりすることだということも、判明しました。

 

人の体では、腎臓の上に乗っている副腎という臓器から副腎皮質ホルモンが毎日早朝にティースプーン2杯(10〜15mg)ほど分泌されています。

 

薬で副腎皮質ホルモンを投与すると、副腎は「もう自分は仕事をしなくてもいいのだな」と勘違いをしてしまい、副腎皮質ホルモンを分泌するという仕事を休んでしまいます。

 

休んでいる副腎を揺り起こして、また元のように勘を取り戻して働かせるためには、数カ月かかります。

 

よって、症状が良くなったからステロイドを中止しようと思う場合は、少しずつ様子を見ながら何か月もかけて減らしていきます。

 

急に減らしたり止めたりすると、まだ副腎が起きていないので十分に副腎皮質ホルモンが分泌されず、副腎不全の状態となります。

 

ステロイドを使う際に一番難しいのが、減量や中止をする時だとも言えます

 

確かに長期間服用すると、骨粗しょう症をはじめとして様々な副作用のリスクがついて回ります。

 

しかし医師はそのことを嫌と言うほど知っていますので、定期的に検査を行ってチェックをしたり、事前に副作用が起きないように予防薬を服用したりと、対応は可能です。

 

必要以上に副作用を怖がって自己判断で薬を減らしたり止めたりする。

 

これが一番恐ろしいことだということを、何よりも知っておいて欲しいことです。

 

副作用の管理は素人ができるものではないので、医師に任せるしかありません。

 

ステロイドを服用中の患者さんができることは、「これって、副作用かな?」と思った時は、医師に報告するということです。

 

どんなに経験豊富で優秀な医師であても、患者さんが情報を提供してくれないと、副作用が出ていることを見逃してしまいます。

 

検査データだけではすべてを捉えることは不可能です。

 

患者さんからの情報が決め手となることも多々あります。

 

医師と患者が二人三脚で病気と向き合っているからこそ、早期に発見できたというケースも多々あります。

アジソン病の治療に使われています

人間には腎臓の上部にある副腎という臓器があり、そこから副腎皮質ホルモンというホルモンが分泌されています。

 

副腎皮質ホルモンはステロイドホルモンとも呼ばれ、私たち人間が生命活動を行う上でなくてはならない物質とされています。

 

体内の副腎皮質ホルモンが何らかの減少してしまうと様々な症状が出てくるとされており、健康を維持することができなくなるとされており、この状態を副腎皮質機能低下症と呼んでいます。

 

この状態が慢性化してしまうと、慢性副腎皮質機能低下症いわゆるアジソン病になるとされており、アジソン病は副腎自体の病気が慢性化して起こるとされています。

 

アジソン病はすべての年齢に起こる病気の一つであり、選定性によるものと後天性によるものがあり乳幼児などが発症する場合には先天性副腎皮質過形成症もしくは先天性副腎皮質低形成症が原因とされ後天的な原因として最も多いのは結核に感染したことで発症する場合と自己免疫によるものだとされています。

 

アジソン病の症状としては、倦怠感や低血圧や低血糖、消化不良や精神状態が安定しないなどの症状があらわれ、自己免疫が関与している場合のアジソン病の場合には糖尿病や感染症などにかかるリスクが高くなるとされています。

 

加えて、アジソン病が軽度な状態というときは副腎の症状も比較的軽いためにホルモン分泌についての普通に日常生活を送れるくらいの状態であるため自覚症状が少ないのが特徴です。

 

しかし、そのまま放置してしまうと怪我や発熱、病気などで体に強いストレスがかかった時に急性副腎不全を起こして命の危険性に関わることもありますので、何か異変を感じた場合には直ちにそのまま無視せずに直ちに対処していくようにするのが望ましいと言えるでしょう。

 

特に副腎皮質ホルモンが不足してしまうことで本来正常に分泌されていれば働くはずの抗炎症作用がうまく働かなくなってしまうことが考えられるので、フロリネフなどの投薬治療を行っていきます。

 

フロリネフは、炎症を抑える効果が強力な薬であり、リウマチや膠原病、喘息やじんましん、がんなどほかの薬では改善の見込みが期待できない場合に使用される薬です。

 

その理由としては、炎症を抑える作用が強力であることから確実にこの薬で治療を行わなければ命にかかわる状態であった時に最終手段として投与されるようです。

 

副腎皮質ホルモン剤は長期の服用や大量に投与されることで顔がお月さまのようにパンパンに膨らんでしますムーン・フェイスになったりむくみがひどくなったり、糖尿病が悪化したり感染症にかかりやすくなると言われています。

 

医師が服用を指示しているのなら仕方ないですがあまりに副作用がひどく日常生活に支障をきたしている場合であれば一度医師に相談してみるのも良いでしょう。

 

また、フロリネフは人間のアジソン病の治療に使用されるほかに犬や猫などのアジソン病にも使用されると言われています。

 

フロリネフの副作用としては、吐き気やめまい、食欲不振など様々な症状があらわれ場合によっては重篤な副作用を起こすこともありますが、医師の指示に従ってきちんと用法・用量を守って服用しているのであればまず問題ないと言えるでしょう。

 

特に、躁鬱の症状を併発することもありますので患者のそばにいる家族は様子を見て、場合によっては服用を中止してかかりつけの医療機関に受診するようにしましょう。

 

副腎皮質ホルモン剤の投与治療中の飲酒や予防接種などは、薬効を必要以上に高めてしまったり副作用が強く出る原因となったり、最悪の場合神経障害を起こすこともありますので治療期間中は無理をせずに治療が完了してからお酒を飲んだり予防接種をするようにしましょう。

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